腸もむくむ⁉
便秘の要因にもなる「むくみ腸」
お酒を飲み過ぎた翌朝、鏡を見たら顔が腫れぼったい…
一日中座りっぱなしのデスクワークで足がパンパン…
多くの女性が経験したことのある「むくみ」。
このむくみ、実は内臓である腸でも起こることがあります。
むくみが生じてしまう原因は、身体の中に流れている血液中の水分が塩分や水分の過剰
摂取、運動不足など様々な要因から正常に排出されず余分な水分として身体の中に溜まって
しまうことによって起こります。
腸は便に含まれている水分を吸収しているため、顔や足、腕のむくみと同じように塩分や
水分の過剰摂取、運動不足などの要因が重なると腸もうまく水分のコントロールができなく
なり、腸もむくんだ状態になります。これが「むくみ腸」です。
≪「むくみ腸」によって起こるトラブル≫
■免疫力が弱まり風邪やインフルエンザなどのウイルスに感染しやすくなる
腸は免疫細胞が多数存在する免疫器官の一つです。
そんな重大な役割を果たす腸がむくみ腸となってしまうことで、本来の免疫機能は低下し
免疫力が弱まることで風邪やインフルエンザなどのウイルスに感染しやすい状態となって
しまいます。
■便が滞留しやすくなり便秘となる恐れがある
腸がむくんでしまうことで排便がスムーズにいかなくなり便秘となってしまったり、
残便感を感じやすくなってしまう場合があります。
■太りやすくなってしまう
腸がむくむことで腸そのものの働きが鈍くなってしまうため、糖や糖質を分解する力が
弱まってしまいます。
その結果エネルギーをうまく消費することができず太りやすい体質になってしまう恐れが
あります。
≪「むくみ腸」にならないためには≫
◎食生活を見直す
むくみの原因となる「塩分」。
そんな塩分を控えるためにも毎日の食事に含まれる塩分に気を配り、減塩することを心が
けましょう。
食生活のバランスもしっかりと意識して、朝・昼・晩と食事の時間をきちんと決めるよう
にし、夜中の食事や暴飲暴食は控えるようにしましょう。
◎身体に優しい乳酸菌や発酵食品を摂る
腸内環境を整えるためにも乳酸菌や発酵食品をしっかり摂るようにしましょう。
手軽に摂る方法としては、ヨーグルトや納豆・漬物・お味噌汁などがオススメです。
◎食物繊維を摂る
食物繊維には水溶性と不溶性があり、水溶性食物繊維には便をやわらかくする働きが、
不溶性食物繊維には、便のかさを増やし、さらにぜんどう運動を促す働きがあります。
バランス良く摂取することで、便のスムーズな排出が期待できます。
◎便秘薬には頼らないようにする
便秘薬は腸を刺激して便意を促すため、便秘薬に頼りがちになると腸の炎症を引き
起こし、腸の機能を悪化させてしまう恐れがあります。
◎腹筋を鍛える
腸の周りを囲む腹筋を鍛えることで腹圧が高まり、血行の改善になり腸管も刺激すること
ができます。